うれしかったこと


2年ぶりの舞台が終わったぜ~~~~~~~~~


いや今回はマジで最高の形で復帰できたんじゃないかと思う。
過去出演経験ある団体で。身体張ったコメディで。ちゃんと深みもあって。クッソおいしい役で。短編だからブランクの響きも少なくて。


9団体も集まるから色んな人と出会えたしかなり目を付けてもらえた気配がある。


や今回ほんとね、元から仲良くて俺のこと好きでいてくれるトップクラスの人達の来られない率が高くてそれはとてもとてもとてもとても残念だったんだけど。


とっても嬉しいことも沢山あったんだな。


俺には推し役者が4人いるんだけど、なんとそのうちの2人が観に来てくださったんだな。


ひとりは4年前にレティクル東京座を初めて観た時から神として信仰心を捧げ続けてきた方。twitterのアカウントがある時突然消失してからも待ち受け画面で微笑み心の支えでい続けてくださった方。
信仰専用アカウントを作って信仰し続けていたら共通の知り合いの粋な計らいによって先日4年ぶりに再会を果たし3人でボドゲカフェに行って復活したtwitterアカウントとLINEまで交換してしまった舞台上と客席ほど離れていたはずの方。
その方が、宣伝なんか送ってないのに予約入れててくださって気付いたときリアルに椅子から転げ落ちるという経験をした。
ほんとに好きで。ほんとに畏れ多くて認識した瞬間に反射的に頭が下がるの。
世界一応援してる方が俺を応援しに来てくださった事実だけで、ああ信仰し続けてて、仕事辞めて、舞台に戻ってきてよかったと百点満点だった。

誰の前でも全力であるべきなのは勿論勿論わかっているんだけど、やっぱり俺も役者以前に人間だからさ。
その予約を知ってからの稽古はエンジン8倍くらいの馬力だったと思う。全力の向こう側を知れた。


対面客席だったから万が一にも挨拶できなかったら一生後悔すると思って、場内じゃなく劇場入口でお見送り体勢を取ってた。

会えて本当に嬉しかった。

「面白かったよ」「やばいの出てきたと思ったらそうくんだった」「いい身体してるね」そんな感想を直接聞いて人の形を保つので精一杯だった。
差し入れに頂いたのど飴、本当は真空パックして神棚で永久保存したかったけど、今回は2st目以降のドーピングとして使わせて頂いた。

初日にいらしてたので久々の舞台だってこともあって本当に本当にクソ緊張してダメ出しで「客席意識しすぎ」って言われてしまったけど、これは正直避けられなかったと思う。ベストは尽くした。
満足ではないかも知れないけど、100点ではないかも知れないけど、確実にあの瞬間の100%ではあった。



二日目に来てくださった推しもレティクル東京座出演者。ホーム画面別ページを陣取って1年ちょっとの方。
俺が推してることを認識してくださってて、公演情報をRTしてもくださったエンジェル的な方。
ダメ元でDMを送ったところ、行ける日の別件の時間が決まり次第予約させていただきます!と本気の前向きさが窺えるお返事。

当日はLUSHのバスボムと蒸気でホットアイマスク、休足時間というまるで役者への差し入れのようなラインナップを頂いてしまって。推しにだよ?差し入れするならまだしも。訳分からんかった。
「ほんとに面白かったです!」って本当に楽しんでくださったらしい笑顔を頂いて、「握手してもらってもいいですか」と俺の握手童貞を可憐に奪っていったのでありました。いや俺が握手求めるならまだしも。



毎回劇場入口で別劇団観にきた知らないお客さん方にもありがとうございましたって挨拶してたんだけど、本当に知らない人に「エビフライめっちゃ面白かったです!」って何度も、嘘ごめん何度もは盛った、4回くらい言ってもらえて、マジでこんなに嬉しいことってないなと。


わざわざ声かけるって。マジかよ。


果ては「推しです」「ファンになりました」なんて言葉まで頂いてしまってさ。


いままで推しって、顔と声と演技が揃ってないと自分のなかで生まれないもので。
自分を鏡で見た時にカバーできない部分はぜってーあるな、って諦めというか謙虚でいたんだけどさ。



どうしよう。ファンができてしまった。



くっそ嬉しい。


くっっっっっそ嬉しい。



圧倒的にネガティブで善性であると自己評価をしているからこれで調子こくとかは多分ないんだけど、何も失うものが無かった今までの活動の仕方とは意識が違ってくるんだろうな。


自撮り練習しててよかった。


いやなんかほんと掛け値なしに、面白い人との出会いを大切にしたいなって思ったし。応援ってエネルギーになるなと思ったし。


応援をもらえる段階に乗れたことと、それに繋がったこれまでの自分を肯定してあげられることが、俺はとても嬉しい。


ありがとうお客様。
ありがとうレティクル座
ありがとう夏の短編集。
ありがとうございます推し。



愛してるぜ俺。